浮草の観察日記(中欧〜日本〜米国)

中欧出身の夫が故郷で働いて日本で働いて、次はアメリカだと言って家族でやって来ました。私は日本では日本語教師をしていましたが、新しい土地でゼロからスタート。その記録です。

日本がたっぷりの「外国」

前回、5月からESLに通ってみることにしたと書きましたが、実は、数回で行くのをやめてしまいました。
息子をチャイルドケアに預けると大泣きしてしまうからです。
私の姿が見えなくなるとダメなようで、2か所のESLに行ってみたのですが、レッスンに最後まで参加できたのはそれぞれ最初の1回だけでした。

何度かトライしてみたのですが、1分も預けていられず終了。

結局、教室がある教会の外で遊んでみたり、クラスメイトの外国人からアドバイスを受けて近くの公園に行ってみたり、いつもと違うことはできましたが、行けばどっと疲れる1日になってしまいました。

実は子どもを預けてのびのびできる時間が欲しかった、というのが通う動機だったので、これではかえってストレスがたまるだけ、もう行くのはやめました。

 

ですが、しばらくESLから離れて考える時間ができて、今はよかったのかなと思っています。

 

この2か月ほどの間にいろいろ見えてきました。

まずここが、私が考えていた「外国」とは違うということ。

そして、とりあえず無料だからとESLを選択したのは、自分の英語学習の目標を考えれば間違いだったということ。

最初に飛び込んだコミュニティで、付き合う人たちが変わってくるということ。

私が考えていた「外国」というのは、以前住んでいたハンガリーの地方都市のイメージでした。
その街には日本人が自分も含めて3人だけ。みんな現地の人と結婚していて、付き合う仲間も現地の人が多かったです。

でもここは、普段はすれ違ったりしないけれど日本人がたくさん住んでいて、日本人コミュニティやサークルがあります。

困ったことがあれば、日本人同士で情報交換をするのが基本。

 

そして、教会のESL。ここはレッスン無料で自由参加です。
学習者も自分の都合で来たり来なかったりですから、レッスンの目標はとりあえず英語に触れること、という感じです。
人によっては、自分に目標を課して行くとがっかりするかもしれません。

 

関連して、ここで日本人のクラスメイトと知り合うと、似たような日本人たちとあっという間につながります。

それはたいてい駐在で来ている人の家族で、現地の人とよりは日本人とつながりたい人たちです。
それが悪いのではありません。だって数年で帰国して、子どももそちらで育てることになるのですから、考え方の軸足は日本に残しておいて正解です。

 

すべて私が深く考えずに飛びついたのが、迷走の原因です。

自分がここでどう生きたいか、最初に考えたことを忘れちゃダメですね。

 

このエリアには長年続く日本人の子育てサークルもあって、私も複数の人から誘われて何度も迷ったのですが、参加しませんでした。
でも、これからもまた別の日本人に誘われるかもしれません。

そのぐらいここは日本人同士のつながりを大事にする人が多い場所なんだと思います。

ただ、私は同じ国の出身だからというだけでいい友達になれるわけではないと考えているので、ふらりふらり適当に距離を保ちながら行きます。