浮草の観察日記(中欧〜日本〜米国)

中欧出身の夫が故郷で働いて日本で働いて、次はアメリカだと言って家族でやって来ました。私は日本では日本語教師をしていましたが、新しい土地でゼロからスタート。その記録です。

新しい場所に飛び込んで1年

しばらくブログを更新しないでいたら、あっという間に大晦日です。

アメリカに引っ越して来て1年が経ちました。

 

楽しいこともたくさんあって、そういうできごとはインスタグラムに載せていました。

でもブログはすっかり途絶えてしまって。

考えなどをまとまった文章にしようとすると、今思っていることなんて幼稚な考えかもしれないし書くまでもないかなんて、こちらはどうも後回しに。

 

知らない社会において無能な自分を受け入れようとするとこんな考え方になるのかもしれません。

 

ストレスすごいんだろうなと、渡米前から頭ではわかっていましたが、異文化で受けるそれはやはりかなりのものでした。

母文化の社会であれば簡単にできたことが、こちらではいちいちチャレンジです。

チャレンジもときどきなら前向きになれますが、あまり続くとかわすようにもなってしまいます。

さらに12月に入って気温が下がると外に行く気もなくなってしまいました。

去年が暖冬だったらしく、今年の、顔を刺すような風と雪に対して覚悟が足りませんでした。

ようやく気候に慣れてきて、12月後半にスイッチが入って現在に至ります。

 

そして、

すっかり時間を無駄にしてしまいましたが、最後についた勢いで今年やり残したことをやってきました。

日本語のレッスン1件決定しました。

レッスンは相手の自宅で。

なんとうちの2歳児を連れて行ってかまわないそうです!

一番心配していたことだったので、これがクリアできればあとは全力でできます。

実は、この生徒さんはもともと知っている家族のお子さんなんですけどね。

とにかく第一歩。

というか、二歩目かな。

1年の締めくくりとして記録しておきますと、秋に日本語サークル(らしきもの)を始めたので、それがこの土地での最初の一歩です。

日本語を使う子どもたちと日本語で遊ぼうという会です。

会といってもスタートはうちともう一組の親子さんだけ。

(最近もう一家族加わったので、もうサークルと呼んでいいでしょうか。)

 

2016年の終わりにこの土地に来て、何が起きているのか見て聞いて、じゃあやってみようと思い立って2017年が終わる直前になんとか前進しました。

来年はレッスンもサークルも形にしていきます。

 

これが、仕事に関しての今年後半の大ざっぱなまとめです。

 

 

ところで、

今日のブログ、ネガティブな内容の前半とポジティブな後半。

ここしばらく、これが異文化において内面に起こることなんだということを感じています。

あれもできないこれもできない、仕事もゼロにして家族とやって来たという立場だと、自信を失うことばかり増えます。

何かうまくいったとして、そのときは嬉しいですが、後でふと「そんなこと日本では普通にできた」と思ってしまったりもして。

 

日本にいたときのように大人として何か成功した体験をして、ようやくポジティブさを取り戻せるのかもしれません。

 

私のかつての海外生活は長くても数年で日本へ帰ると決まっているものだったので、うまくいかなくても面白い体験として捉えることができましたが、いつ帰るかわからない今の生活ではそうとばかりも思っていられません。

 

夫も日本でよく悔しい思いをしていましたし、それをそばで見ていましたが、実は全然寄り添えていなかったな。

自分で経験してやっとわかりました。

日本語学校で教えていたときの学生に対しても。

今さらだけど、ごめんなさい。

 

異文化における頭の中のぐるぐる、1年間学ばせてもらいました。

最後にちゃんと成功体験したので、ポジティブサイドで今年を終えられます。

ありがとうございました、2017年のミシガン。